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情シスのお悩み解決!APIでレガシーシステムを活用する方法

情報システム部は、DXを進める上でレガシーシステムの技術的負債に直面することが多いです。この記事では、APIを活用してこれらの課題を解決し、データの有効活用を実現する方法を紹介します。

レガシーシステムの技術的負債とその影響

レガシーシステムは、多くの企業にとって依然として重要な役割を果たしていますが、技術的負債も抱えています。技術的負債とは、新しい技術に移行する際に生じるコストやリスクを指し、これがDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を阻害する要因となることが多いです。

特にオンプレミスのシステムは、最新のクラウド技術と統合するのが難しく、データの一元管理やリアルタイムのデータアクセスが困難です。これにより、ビジネスの迅速な意思決定や市場競争力の低下につながる可能性があります。

APIによるレガシーシステム活用のメリット

API(アプリケーションプログラミングインターフェース)を活用することで、レガシーシステムと新しいシステム間の連携を容易にすることができます。これにより、既存のデータや機能を最大限に活用しつつ、最新の技術やサービスと統合することが可能になります。

APIを使用することで、データのリアルタイムアクセスが可能となり、ビジネスプロセスの効率化や自動化が実現します。また、APIを通じてデータを外部のシステムやサービスと共有することで、ビジネスの柔軟性が向上し、新しいビジネスモデルの構築が容易になります。

具体的なAPI活用の事例

例えば、ある製造業の企業では、既存のオンプレミスERPシステムとクラウドベースの販売管理システムをAPIで連携させることで、在庫管理や注文処理のリアルタイム化を実現しました。この結果、在庫の過剰や欠品を防ぎ、顧客満足度を向上させることができました。

また、金融業界においても、レガシーシステムと最新のフィンテックサービスをAPIで統合することで、顧客データの一元管理やリアルタイムの取引分析が可能となり、より高度な金融サービスの提供が実現しました。

データファブリックとメタデータ管理の役割

データファブリックとは、企業内外に散在するデータを統合し、必要なデータを必要な時に必要な場所で利用できるようにするためのアーキテクチャです。これにより、データのサイロ化を防ぎ、データの一元管理が可能になります。

メタデータ管理は、データファブリックを実現するための重要な要素です。メタデータとは、データについてのデータのことで、これを効果的に管理することで、データの発見や利用が容易になります。例えば、リレーショナルデータベースのテーブル仕様書やファイル定義書などがメタデータに該当します。

API導入のためのステップと注意点

APIを導入する際には、まず現行システムの評価と要件定義が重要です。どのデータや機能をAPI化するかを明確にし、必要なセキュリティやパフォーマンス要件を設定します。

次に、APIの設計と開発を行います。この際、標準化されたプロトコルやセキュリティ対策を考慮することが重要です。最後に、APIのテストとデプロイを行い、運用フェーズに入ります。運用中も定期的なモニタリングとメンテナンスを行い、システムの安定性を確保します。

 

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