オンプレミスのネットワーク上のシステムからメタデータを抽出するためには、オンプレミス用のMashuサーバーを使用します。
オンプレミス環境で稼働しているデータを管理するシステムからMashuへのメタデータの連携は、オンプレミス環境上で動作するMashuサーバーを経由して行います。
オンプレミス用のMashuサーバーは、Docker Hub上で公開しているDockerアプリケーションです。roboninc/mashu イメージをコンテナとして動かします。以下は、Windows の例ですが、Linux でも同様です。
実行している docker コマンドは、
C:\> docker pull roboninc/mashu
C:\> docker container run --name mashu -p 80:80 -p 3000:3000 roboninc/mashu
一つ目は、MashuサーバーのDockerイメージの取得です。二つ目は、一つ目のイメージをmashuという名前のコンテナで起動しています。また、ポート番号80番と3000番をマッピングしています。動作予定のコンピュータで既にこれらのポート番号を使用中などの場合は、マッピングを変更してください。
80番ポートからは、Mashuのブラウザ上のアプリを取得します。3000番ポートは、MashuのWebAPIサーバとして、ブラウザ上のアプリから接続します。80番ポート、3000番ポート共に、クラウド版の機能は、クラウド版へフォワードしますので、Mashuサーバーは、インターネットに対して外向きの接続が必要となります。
コンテナが稼働した状態で、Mashuサーバーの80番ポート(もしくは変更したポート番号)に接続すると、クラウド版のMashuと同様の画面が開きます。サインイン情報が残っていない場合はサインイン画面から、サインイン情報が残っている場合には、組織の画面が開きます。
違いは、フッターの左側に「Mashuサーバー接続済み」と表示されていることです。右上の人型のアイコンからユーザー設定メニューを選択します。
WebAPIの3000番ポートを変更している場合は、Mashuサーバー設定で、変更したURLを設定して保存します。
ここまで設定して、オンプレミスのデータベースへのメタデータソースの接続設定を行うと、オンプレミスのデータベースのメタデータをクラウドへ同期することができます。
コンテナを停止する場合は、doker container stop mashu コマンドを実行します。
コンテナやイメージを完全に削除するためには、続いて以下のようにしますが、再同期を含めて、オンプレミスのMashuサーバーを恒常的に運用する場合は、毎回の削除は不要です。
クラウド版のバージョンアップに伴い、バージョンアップが必要というメッセージが表示された場合は、下記のように削除して、取得から再度実行してください。
実行している docker コマンドは、下記のとおりです。最後のものは削除したい IMAGE ID を指定してください。
C:\> docker container stop mashu
C:\> docker rm mashu
C:\> docker images
C:\> docker rmi
Mashuサーバー環境変数
Mashuサーバー起動時に環境変数を指定すると動作をカスタマイズできます。
変数名 | デフォルト | 説明 |
MASHU_API_PORT | 3000 | API サーバーのポート番号です。 |
MASHU_STATIC_PORT | 80 | UI へアクセスするためのポート番号です。 |
API サーバーのポート番号を 4000 に変更してサーバーを起動する例です。
C:\> docker container run --name mashu -e MASHU_API_PORT=4000 -p 80:80 -p 4000:4000 roboninc/mashu